株式におけるドルコスト効果の検証(日本郵政)
株式でドルコスト平均投資をするとどうなるでしょうか。
郵便局を運営している「日本郵政」に投資する場合を考えてみます。
下図は日本郵政の2020年4月~2022年3月の2年チャートです。
チャートの中ごろ、2021年の4月を起点にして、1単元(100株)投資した場合と、4月から毎月、月初に、1万円分ずつ、わけて取得した場合を比較してみます。
月初の株価をさかのぼると、以下の推移となっています。(月足の始値)
株価 (始値) |
1万円で 買える株数 |
投資金額 | |
2022年3月 | 959.8 | 10 | 9,598 |
2022年2月 | 972 | 10 | 9,720 |
2022年1月 | 902.4 | 11 | 9,926 |
2021年12月 | 855 | 11 | 9,405 |
2021年11月 | 875.8 | 11 | 9,634 |
2021年10月 | 936.7 | 10 | 9,367 |
2021年9月 | 951.2 | 10 | 9,512 |
2021年8月 | 934.9 | 10 | 9,349 |
2021年7月 | 914.9 | 10 | 9,149 |
2021年6月 | 913.5 | 10 | 9,135 |
2021年5月 | 944.1 | 10 | 9,441 |
2021年4月 | 990 | 10 | 9,900 |
期間の株価の平均値 929.2円
計算のように、2021年4月から毎月1万円上限、12か月間取得した場合は、
合計株数 123株 合計金額 114,136円 平均取得単価 927.9円になります。
2021年の4月に、約10万円を投資し100株(最低単元)取得した場合は
合計株数 100株 合計金額 99,000円 平均取得単価 990円です。
今回の例では、時間分散させたことでリスクが低減した効果も含まれていますが、1年間の株価平均が929.2円ということを考慮すれば、2021年11月、12月、2022年1月のドルコストの効果により、さらに平均取得単価が押し下げられたことが分かります。
ぜひ、長期・分散・積み立ての資産形成の基本と、定期・定額・積み立ての投資手法のワザを使って、資産形成に取り組んでみてください!