とりむしさかなとコウモリと

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光熱費のインフレに備える家庭でできるちょっとしたこと

・なぜ電気代が上がってるのか

ロシアによるウクライナ侵攻で、世界各国がロシアに対して経済制裁を科しています。特に、アメリカはロシアとの金融取引や貿易に強い制限を設けました。

一方、EU、特にドイツは、国内のエネルギーをロシアからの天然ガスの輸入に頼っています。パイプラインで送られてくる天然ガスは、都市ガスのように家庭のガス暖房やガスコンロに使われたり、ガスタービン発電所の燃料となり、電力として供給されています。

ロシアからの天然ガスが停止した場合、電力不足になり、石炭火力や原子力を大幅に活用せざるをえません(新設が必要なレベル)。暖房や調理用のガスに関しても、ロシア以外からガスを輸入するか、エアコンや電気コンロといった電力による代替方法でしのぐ必要があります。やはりエネルギーが不足がちです。

これまで、ロシア産の天然ガス原油に頼ってきたヨーロッパ社会にとってはこの転換は簡単ではありませんが、今のところ、世界中の天然ガスを買い集めて、ロシア依存を減らしていく動きになっています。

つまり、資源輸出国のロシアに経済制裁を加えるために、ロシア産以外の資源を世界中で取り合いしていることによって、原油・ガスの価格が上がり、ガスを燃料とする電力の値段も上がっているのです。

原料の価格が上がれば当然、物価も上がることになります。

 

・家計への影響を減らすために

光熱費対策としては省エネがありますが、やみくもに減らすのではなく、簡単で効果的なものから始めるのが生活の質を落とさないコツです。

 

エアコンフィルタの掃除

 →エアコンが消費する電力は多いので、少しの省エネが大きな効果を見込めます。

15年以上前のエアコン・冷蔵庫の買い替え

 →断熱性能や圧縮機性能が年々向上しているため、買い替えで大きな省エネ化が見込めます。

白熱電球からLED照明へ

 →今の時代に白熱電球を使用している家庭はほとんどいないと思いますが、もし使用してれば、LEDにすると大幅削減になります。

つけっぱなし家電のOFF

 →テレビ、照明、ポットなど作動し続けるものは少なからず電力を消費するので消す習慣をつけるとよいと思います。一方、OA機器や調理家電など、待機状態がある家電はほとんど電力を使わないため、気にしないほうが気が楽です。

 

・日本は1次エネルギーのほとんどを輸入に頼っていますので、ガソリンや電力を無駄にせず、しっかり有効に活用するのが大切だ、と感じる今日このごろです。